ニューイングランド

ホリデーシーズンは毎年、ボストン バックべイにあるシンフォニーホールが華やかに賑わう季節です。シンフォニーホールは、2001年まで小澤征爾が常任指揮者として活躍していたボストン交響楽団(BSO)の本拠地です。BSOのシンフォニーホールでの活動は毎年10月から5月のはじめまでで、火、木、金、土と定期公演があります。普通はあまりリハーサルを見るチャンスはありませんが、ここではオープンリハーサルを見るチャンスもあります。そんな環境のあるボストンで日常を過ごしたくなってしまいますね。
5〜7月はボストンポップスの季節となるのですが、クリスマス/ニューイヤーのホリデーシーズンもボストンポップスのイベントが毎日行われます。
ボストンポップスは、BSOの団員が映画音楽やミュージカルナンバーなどのポップスを演奏するもので、さすがにポップスの演奏も世界トップクラスです。クラッシック鑑賞よりカジュアルで、1階席ではサンドウィッチや飲み物を楽しみながら演奏を聴くことができます。より多くの人々が、超一流の演奏に触れることのできる素敵な場所です。
1885年7月11日、ボストンミュージックホールに華やかな人だかりができていました。後にアメリカで最も愛されるボストンポップスの起源となる初めてのプロムナードコンサートが行われたのです。プロムードコンサートとはBSOの創立者ヘンリー・リー・ヒギンソンが、学生時代に過ごしたウィーンでの、夏の夜のコンサートガーデンを再現しようとしたもので、より多くの人々に音楽を楽しんでもらいたい、という主旨と同時に、当時はオフシーズンに別の仕事を探さなければならなかったBSO団員に夏の間の活動場所を提供したいという願いがあったそうです。

初めてのプログラムは、ベートーベンとシュトラウス、ワーグナーとウェーバーをおもしろくつなげたもので、ヨーロッパ一色といった感じのコンサートでしたが、1890年代にアメリカ独自の音楽がさかんに作曲されるようになってくると流れが変わり、1990年、プロムナードコンサートは公式にザ・ポップスとして知られるようになります。そしてその時代時代の指揮者とともに色を塗り替えつつ、1920年代後半、BSOでヴィオリストとして活躍していた35才のアーサー・フィドラーを指揮者に迎えます。今では毎年恒例のボストンポップスによる独立記念日の野外コンサートは彼の時代から始まりました。 音楽の種類を "シンフォニックジャズ" という方向へと広げ、レコードデビュー、テレビやラジオへの出演と幅広い活動を繰り広げ、フィドラーは1979年に亡くなるまで、50年間ボストンポップスを率いました。その後、ジョーズ、スターウォーズ、スーパーマンなどの映画音楽で有名な作曲家、ジョン・ウィリアムスの新しい時代を迎えさらに活動は広がり、日本へのツアーなども行ってきました。
現在はキース・ロックハートというハンサム指揮者でまたまた大人気のボストンポップス。クラッシックを好む人も好まない人も一緒に楽しめ盛り上がることのできる、超一流の演奏を聴かせてくれます。ニューイングランドへの旅は、少し時間に余裕を取って、ぜひシンフォニーホールを訪ねてみてください。
(写真提供...左上から・シンフォニーホール サンセット/Stu Rosner, フルステージ/Costa Manos, 右・ロックハートBPO/Miro Vintoniv)
デザインの話

今回は色をいかした部屋づくりを行ったきっかけで、インテリアと色について話をしたいと思います。始めに生活の中でわたしたちは様々な色に触れています。目に映るものすべてに色があります。普段多くの人は色の存在を強く意識していないかもしれません。しかし、色は私達にとって空気のように身近で重要な存在だと思います。色は、見るものとそのイメージをリンクさせ、共に人々の心に宿っているような気がします。色のイメージは心から見た自然、心から見た生活を表すような気がします。私達は色使いには気を配りますが、インテリアがいまいちしっくりこないのはやはり使い方を間違っているのかもしれませんね。学校などで習った色の常識どおりではなく、自分の好きな色をうまくいかし、部分部分ではなく総合的に考えてコーディネートすることが大切なのではないのでしょうか。ただ単にベージュや白は無難な色と思われていますが、ベージュや白にも選びきれないくらいの種類があり、メインの色として使うとそれは、部屋全体のイメージを大きく左右します。シンプルな色であるために家具のデザインやカーテンの素材、質感など、他の要素が目立つため、細かい部分にまで気を使わないと違和感だけが必要以上に残ることになります。それだけに、うまくセッティング出来ればかなり洗練されたコーディネートが演出できたことになります。

また、色数を少なくすることだけが部屋をすっきり落ち着いたものにするわけではないようにも思います。生活用品には必ず色があります。メリハリのある色使いやグラデーションなど、多色を使って印象的に仕上げる方法も、雑然とした感じがかえって防げることが少なくありません。ただし常に空間全体でバランスを取ることが大事です。多色を使ってもクリーンなイメージに仕上げることを心掛けたいですね。

(デザイン続き...)
結果として生活を豊かにするには色のトーンを考えて配色し、さらに組み合わせを考える。さらに照明器具からの光や自然光、家具の形、素材感、などのものが部屋に加わったときにその配色がどう活きるか、ということを考えることが一番近道だと感じます。

メンテナンス
お掃除をしない話とお掃除の話


最近なにかと光触媒が話題を呼んでいるようです。その機能を生かした商品の開発が進み研究も進行中ですが、いったいどんな働きをしてくれるのでしょうか?
光触媒の働きとは、太陽や照明の光に含まれる紫外線を受けることで酸素や水蒸気を活性酸素に変え、さらにこの活性酸素が周囲の有機化合物を二酸化炭素と水に分解するという働きです。植物の光合成がこの反応と非常に似ていて、光合成の場合は植物中のクロロフィルが太陽光を吸収することで周囲の二酸化炭素と水を反応させ、有機物と酸素に分解します。
よく、塗装してある面で強い直射日光の当たるところは、時間が経つと粉っぽくなっているのを見たことがあると思いますが、これは今光触媒でいちばん多く使われている二酸化チタンを含む塗料が紫外線によって分解された結果起きている現象です。塗装の場合はそれを極力防ぎたいところを、光触媒製品の場合はこれを活発に利用するというわけです。
光触媒は光を吸収することによって大気中のホルムアルデヒドなどの有害物質やアンモニア、アセトアルデヒドなどの悪臭、水中に融解したテトラクロロエチレンなどの汚染物質を分解するため、空気の浄化、消臭、浄水、殺菌などという嬉しい結果をもたらしてくれます。さらに光触媒は紫外線に当たることで親水性になるため、水を落としたときに水滴になりません。汚れと表面の間に浸透し、汚れを一緒に流してくれるため、セルフクリーニングの効果も得られます。
すでにエアコンのフィルターや水回りに使う商品、浄水器などにこの技術は活用されてきていますが、他に窓や外壁の汚れをセルフクリーニングするコーティング剤の販売や、その塗装を行う業者も徐々に増えてきています。まだ研究は進行中であり、耐久時間が少ないなどの問題もありますが、近い将来さらに良い商品が開発されるでしょう。

(メンテナンス続き...)
さて、商品開発に期待しつつノ 今は高いところのお掃除をしなければならないのが現実です。室内の壁にうっすらとホコリが付いているような付いていないような、付いていないと思いたいような。
今回は、オーナーさんから道具を紹介してもらいましたので皆様とシェアしたいと思います。とても身近なホームセンターで売っている(オーナーさんはカインズホームで購入)、竹の柄の、頭の小さなほうきです(写真)。長い棒だとどうしても重くなりがちで、自分の腕の力で操ることが非常に困難ですが、竹なのでしなることなく、しかも軽いので、しっかりと扱えます。お値段も1000円しないので、ぜひお試しください。
お家や部屋がきれいになるとすっきりして、気持ちに余裕が生まれます。豊かな気持ちを持っていることは、感じること、楽しむことに大いにつながると思います。

**編集後記**
暖冬ではありますが年の瀬になり寒い日も多くなりました。やはり炎が恋しいですね。
薪ストーブのある暮らしは心も体も暖かくしてくれます。


Copyright(c) 2000 A-PLUS INC. All Rights Reserved.